2025年も半ばを過ぎ、夏本番を迎えようとしています。気温の上昇とともに、物価高や将来への漠然とした不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

特に、老後の生活資金については、年金制度の改正や資産運用の必要性が叫ばれる中、どのように備えれば良いのか迷っている人もいるかもしれません。資産形成への関心も高まっていますが、「投資」と聞くと難しく感じる人もいるでしょう。

本記事では、新NISAの基本的なメリットから、少額からの積立投資で老後資金を準備する具体的なシミュレーションまで、分かりやすく解説します。

1. 【今さら聞けない】新NISAを利用すると「どんなメリット」がある?

NISA(ニーサ)は、2014年に開始された資産形成支援のための制度で、2024年に制度が見直され「新NISA」として改定されました。

この制度の大きなメリットは、投資で得た利益に対して課税がされないことです。

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAを活用することでこれらの税金が免除され、利益をまるごと受け取ることが可能になります。

新NISA「非課税」のしくみ

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAでは投資可能な金額や対象となる商品に一定の制限があるため、利用前に押さえておきたいポイントを確認しておくことが重要です。