全体では、「大変うまくいっている」「まあまあうまくいっている」を合計した約4割が運用は好調と回答。これに対して、運用が「あまりうまくいっていない」「全くうまくいっていない」は合わせて10%程度という結果になっています。

また、女性より男性の方が、年収は高い方が、運用が好調だと回答する人の割合が高いことが分かります。

図表1:DCの運用はうまくいっているか、 いっていないか

出所:確定拠出年金1万2000人意識調査(フィデリティ投信)より筆者作成

運用の成果を左右したのは何か?

次に、どのような運用が運用の良し悪しを左右したのかについてです。フィデリティ投信の調査では、運用スタイルごとに企業型と個人型に分けて集計されています。

運用スタイルは、定期預金などの元本確保型商品だけに預けている人(元本確保派)、元本確保型商品と投資信託で運用している人(ミックス派)、投資信託のみで運用している人(投信派)の3グループです。

好調と答えた人の割合(大変好調と好調の合計)は以下の通りで、企業型と個人型のいずれも、元本確保派よりもミックス派や投信派の方が、運用の成果が良かったことが分かります。