S(社会):働きがい改革でイノベーション図る
同社の社会貢献は地域活性化や消費者の安全・安心、芸術・文化の支援など、環境面同様に領域は多岐にわたりますが、特筆すべきは「ダイバーシティー&インクルージョン」の面で推進する「働きがい改革」でしょう。働き方改革ならぬ同社の働きがい改革は、イノベーションを生み出すダイバーシティーの推進と、生産性向上を実現するワーク・ライフ・バランスの実現を包括的に取り組むことで、個人の働きがいと組織の生産性向上を同時に実現することを目的としています。
ダイバーシティーの推進として、女性活躍推進や、育児中の女性社員の仕事と育児の両立支援、専門知識を持った人材の中途採用などを推進しています。今後は、男女などの性差に関係なく能力を発揮できる風土を醸成し、また専門性を高める研修などによる個人のスキルアップをサポートすることで、イノベーションを図る考えです。
一方、ワーク・ライフ・バランスの実現としては、仕事と育児・介護の両立のための休暇制度の拡充、フレックスタイム制勤務や有休取得促進などの勤務制度の整備、ITを活用した業務効率化を行っています。今後は、出産・育児・介護によってキャリアを中断させることなく仕事を継続できる仕組みを整え、個人での働き方改革によるワーク・ライフ・バランスの実現や、組織として生産性を向上させる取り組みを進める考えです。
こうした取り組みが評価され、2021年3月には経済産業省と東京証券取引所が共同で実施する「なでしこ銘柄」において、2019年度に引き続き「準なでしこ」に選定されました。なお、「なでしこ銘柄」とは、経済産業省と東京証券取引所が共同で女性活躍推進に優れた企業を業種毎に選定するものです。
SDGsに絡めると、ジェンダーや労働、イノベーション、不平等是正といったゴール(ゴールナンバー:5、8、9、10)に対応した取り組みになっています。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03