便利だが購入費・維持費の負担は大きい
暑い日や雨の日の子どもを連れての移動や、コロナ禍の移動で便利な車ですが、いざ所有するとなると購入費・維持費ともに大きな金額となります。
23区に限れば年間50万円以上の維持費に加えて、ファミリーカーは購入費用も大きいもの。先ほどの「2019年度乗用車市場動向調査の概要」では、前保有車(買い替え前に保有していた車)の保有期間は平均7.1年(新車7.7年・中古車5.9年)。新車になると10年超の長期保有者が約3割を占めますが、それでも10年に一度など定期的な買い替えが必要です。
所有するコストを考えると、生活する上で車の必要性の低い都市部では「持たない選択」が多いのも納得でしょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。ライフプランにあわせた資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で、趣味は音楽鑑賞と読書(2025年3月16日更新)