インフルエンサー等のSNSで「つみたてNISAをやらないと損!」といった情報をみて、つみたてNISAを始めてみたという方が増えています。

実際に、日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2021年6月30日現在)」によると、2021年6月末現在でつみたてNISA口座を開設している人のうち85.7%は投資未経験者でした。

逆にいえば、つみたてNISAを始めている人で「以前に投資の経験がある人は14.3%しかいない」ということも言えます。

投資は自己責任が原則です。本記事では始める前に知っておきたいつみたてNISAのデメリットと注意点について解説していきます。

つみたてNISA制度をおさらい

2018年にスタートした少額投資非課税制度「つみたてNISA」は、投資未経験者に投資ブームを起こした火付け役といえる存在です。

まずは、つみたてNISAのメリットとあわせて、投資の基本について簡単におさらいしておきましょう。

通常、投資をおこなうには、証券会社で総合口座(課税口座)をつくり、投資信託などの金融商品を購入します。

購入した金融商品が値上がりしたり、分配金が支払われたりすることで投資家の利益になるというのが投資の基本です。

投資で得た利益に対しては原則20.315%の税金がかかりますので、例えば10万円の利益が出た場合の手取りは約8万円ということになります。

つみたてNISAの場合、つみたてNISA専用の非課税口座を利用するため、利益に対する税金はかかりません。

現時点でのつみたてNISAを利用できる期間は2037年までですが、2024年の法改正により2042年まで期間が延長されることになっています。