モデル年金は夫婦で22万円。独身や共稼ぎ世帯はどうなる？

独身世帯「国民年金・厚生年金」いくら受け取れるのか

ここからは、厚生労働省年金局「令和元年度　厚生年金保険・国民年金事業年報」より、いまのシニア世代が受け取る「実際の年金額」を見ていきます。

まず、国民年金（基礎年金）から。自営業・フリーランスなどの「第1号被保険者」や、専業主婦（主夫）などの「第3号被保険者」は、老後に「老齢基礎年金」を受け取ります。

国民年金（基礎年金）の受給額事情

平均月額は男女ともに5万円台ですね。

こうしてみると性別による差は無いですが、非常に少ないことがわかりますね。自営業やフリーランスの方は、年金とは別にしっかりと老後資金を準備しておく必要がありそうです。

厚生年金に加入する方は、会社員・公務員などの、いわゆる「サラリーマン」です。老後は、「老齢基礎年金」に上乗せして「老齢厚生年金」を受け取ります。

では、今のシニア世代がどのくらい厚生年金を受け取れているか、同資料より確認していきましょう。

厚生年金の受給額事情

男女差・個人差が大きいですね。

国民年金と違い、男女で受給額に大きな差があることがわかります。平均額の差は、実に6万円ほどになります。

厚生年金の場合は、現役時代に納めた保険料が、年金加入期間とともに受取額に反映されるしくみです。よって、こうした男女差・個人差が生じます。

女性の平均受給額が低めなのは、出産・育児・介護などのタイミングで働き方を変えたり家庭に入る人が多い、という背景などがあるでしょう。

いずれにしても、厚生年金も年金だけでは心もとないと感じる方も多いと思います。特にシングル世帯は国民年金・厚生年金いずれを受け取る場合も、ご自身で老後の資金をしっかり準備する必要がありそうですね。