働き方が多様化する今、皆さんの家族や友人・同僚の中で独立する方もいるのではないでしょうか。

マイナビ独立 独自レポート「2021年版 独立・開業に対する意識調査」では、「独立・開業に興味がある」と回答した人の割合は43.9%と、昨年より3.4ポイント上昇しました。男女別では男性が53.5%と前年比+3.5ポイント、女性が34.5%と前年比+3.3ポイントです。

独立・開業に興味をもったきっかけの第一位は「収入を増やしたい」で、重視するポイントは「自分のペースで働ける・自分の時間が持てる」こと。仮に会社員からフリーランスに転換された場合、年金は厚生年金から国民年金に切り替わりますね。

老後生活の主な収入となる年金ですが、「国民年金と厚生年金」の違いはどのくらいあるのでしょうか? 今回はその違いや世帯別の受給額、また老後生活の不足額についても探っていきます。

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国民年金とは? その受給額を探る

日本の公的年金は、日本に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社などに勤務している人が加入する「厚生年金」の2階建てになっています。

現在の国民年金保険料は月々1万6610円(2021年度時点)です。

20歳から60歳までの40年間納付すると、令和3年度は満額で月6万5075円(年78万900円)となります。

では、厚生労働省年金局の「厚生年金保険・国民年金事業年報 令和元年度」をもとに、現在の国民年金受給者の分布を見てみましょう。

(男子年金月額:総数)
~1万円未満:1万2693人・1~2万円未満:6万803人・2~3万円未満:22万1983人・3~4万円未満:70万6206人・4~5万円未満:134万5582人・5~6万円未満:312万4529人・6~7万円未満:849万4551人・7万円~:38万1323人

(女子年金月額:総数)
~1万円未満:6万6247人・1~2万円未満:24万4695人・2~3万円未満:74万63人・3~4万円未満:226万4161人・4~5万円未満:336万406人・5~6万円未満:454万1337人・6~7万円未満:598万7227人・7万円~:144万306人

全体平均年金月額:5万5946円

  • 男子平均月額:5万8866円
  • 女子平均月額:5万3699円

国民年金満額(月額)6万5075円に対し、平均額が5万5946円。満額との差は約1万円です。