株式市場の振り返り-日経平均株価は後場に底堅さを見せて3日ぶりの反発
2017年1月18日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 18,894円(+80円、+0.4%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,513.8(+4.7、+0.3%) 3日ぶり反発
- 東証マザーズ総合指数 971.8(+6.6、+0.7%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:929、値下がり銘柄数:928、変わらず:145
- 値上がり業種数:25、値下がり業種数:8
東証1部の出来高は18億1,826万株、売買代金は2兆2,282億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。依然として様子見スタンスは根強いものの、下値を拾う意欲が見られた商いと言えましょう。
こうした中、英国のハードブレグジット(強硬離脱)や円高進行を背景に、日経平均株価は売りが優勢で始まり、前場では一時前日比▲163円安まで下落しました。しかし、その後は買いが優勢となり、後場は一時+127円高まで買い上げられています。
結局、終値は18,900円台に届きませんでしたが、底堅さを十分に印象付けました。なお、TOPIXも同じような値動きとなったようです。
NYを始めとする海外市場の動きが気になるところですが、19日(木)は19,000円台への回復に繋がるような動きとなるか注目されるでしょう。
東証マザーズ総合指数は反発するも、模様眺めの雰囲気は強まる
東証マザーズの出来高は5,236万株、売買代金835億円となり、いずれも前日から大幅減少となりました。大型株市場への資金シフトに加え、材料不足の中で模様眺めが支配的になったと見られます。
総合指数は反発したものの、個人投資家のリスクオンモードにはほど遠かったようです。引き続き、早期に有望な物色テーマが登場することが期待されます。
スルスルと上昇が続いた信越化学工業が急騰、9年半ぶりに上場来高値を更新
個別銘柄では、信越化学工業(4063)が急騰し、年初来高値を更新しました。また、取引時間中に付けた高値9,587円は、2007年7月以来となる約9年半ぶりの上場来高値です。いよいよ10,000円台が視野に入ったと言えましょう。
その他では、ファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)などが値を上げ、日立建機(6305)も大幅上昇して引けました。さらに、ドンキホーテホールディングス(7532)など小売株の一角も好調に推移しています。
一方、任天堂(7974)が再び下落し、ローソン(2651)などコンビニ株の不振が目立ちました。また、ここ数日間の主役だったソニー(6758)も値を下げて引けています。
なお、新興市場では、Gunosy(6047)が3日連続で急騰するなど、堅調ぶりが目立ちました。しかし、全体的には新興市場らしからぬ静かな値動きが多かったようです。
青山 諭志