70歳から先を見据えたマネープラン。「老後の不安を解消するには?」
ここまで、70代から先のシニア世代の貯蓄と年金事情を眺めてきました。「公的年金といまの貯蓄だけで老後は大丈夫!」という世帯は多数派ではない、といえそうです。
そこで考えたいのが「老後のお金の不安」を解消するために、働き盛りの若いうちになにができるか。公的年金をアテにするのではなく、最低限の生活費である、という程度に捉え、老後への備えを進めていくという発想もアリかもしれません。自助努力で老後資金を備えていくという視点です。お金に働いてもらう「資産運用」もその方法の一つ。
少額からの積立て投資を後押しする国の税制優遇制度、「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」の活用を検討してもよいかもしれませんね。いずれも老後資金の準備をスタートさせる最初の一歩として、使いやすいしくみといえそうです。
資産運用のポイントの1つは「時間」です。運用期間が長いほど、リスクが軽減しリターンが安定してきます。複利の力を借りて、雪だるま式に資産を増やしていくことにも繋がります。
充実したセカンドライフに向けたお金の準備を「いまから」はじめてみませんか。
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参考資料
- 厚生労働省「令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える」第1章 平成の30年間と、2040年にかけての社会の変容
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」
- 厚生労働省「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(令和2年12月)
- 生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」
- 吉田奈都子(LIMO)「70代世帯『貯蓄・年金』みんなの平均はどのくらいか」
吉田 奈都子