「老後のお金」の備えは今から
ここまで、60代の貯蓄事情と住宅ローン事情を眺めてきました。
誰しもが、少しでも早く仕事はリタイアして、悠々自適なセカンドライフを過ごしたいと思われるのではないでしょうか。
社会人となって「マイホーム」の夢は叶えても、老後の生活の首を締める結果になっては、元も子もない事態といえるでしょう。
よって、マイホームの購入などのタイミングは、遠い将来のお金にも目を向けるタイミングと言えるかもしれません。そこである程度の「備え」を意識しておくことができれば、安心してリタイヤ後の生活を迎えることができると言えるのではないでしょうか。
「お金に働いてもらう」発想も
ここまでの話をふまえ、「さぁ、いまから貯金するぞ!!」と考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、低金利時代と呼ばれるいま、預貯金で漠然とお金を持ち続けていても、受け取る金利はほんのわずか。お金を「増やす」ことには繋がりにくいといえるでしょう。
そこでぜひ視野に入れていただきたいのが「お金に働いてもらう」という発想、つまり「資産運用」のスタートです。自助努力で資産を増やしていくことができれば老後の安心につながりますね。
資産運用には「長期・分散・積立」という3つのキーワードがあります。
貯蓄とは異なり、資産運用には元本保証はありません。そのため、集中的に投資をするのではなく、リスクを分散しながら積立を長期間で行えるかどうかが、運用結果を大きく左右するカギとなります。
とはいえ、「元本保障もない資産運用は怖くてなかなか始められない…」と二の足を踏まれる方もいらっしゃるでしょう。
無料のオンライン相談やマネーセミナーなどの活用も視野に入れながら、ご自身に合ったスタイルで情報収集を進めていってくださいね。
自由気ままな退職後のセカンドライフを過ごすために、今から資産運用の「初めの一歩」を踏み出してみませんか。
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参考資料
- 国土交通省「令和2年度住宅市場動向調査報告書」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」
- 宮内 勇資(LIMO)「60代世帯『住宅ローン』残高いくら?貯蓄事情もチェック
吉田 奈都子