60代「住宅ローン返済額」の平均619万円

では、60代世帯には、どのくらいの住宅ローンが残っているでしょうか。こちらは同調査で「借入金額の回答」があった世帯を対象に住宅ローン残高をたずねたものです。

平均:619万円(中央値:500万円)

  • 50万円未満:1.8%
  • 50万~100万円未満:0.9%
  • 100万~200万円未満:4.4%
  • 200万~300万円未満:1.8%
  • 300万~500万円未満:8.8%
  • 500万~700万円未満:6.2%
  • 700万~1000万円未満:12.4%
  • 1000万~1500万円未満:14.2%
  • 1500万~2000万円未満:4.4%
  • 2000万円以上:3.5%
  • 無回答(ゼロも含む):41.6%

※こちらも上位の大きな数値に影響されて平均値は引き上げられる傾向があるため、中央値のほうがより実態を反映していると言えるでしょう。

6割程度の世帯は幾分かの住宅ローンが残っていますね。その平均は619万円、中央値は500万円です。また1000万円以上の住宅ローンが残る世帯も、全体の約2割程度ということがわかりました。

前述した、貯蓄額から住宅ローンなどの負債を差引くと「純貯蓄額(ほんとうの貯蓄額)」が計算されます。状況によっては老後の雲行きが怪しいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

高齢者の働く環境も整いつつあり、もしかすると再雇用や再就職などの道を選び「働き続けながら」住宅ローンを返済されている方も多くいらっしゃるのかもしれませんね。