日本株とは成長性が違う

ネット証券勤務の20代Cさんは「やっぱり日本株との一番の違いは成長性だと思う」と言います。

「米国株を語るときによく言われる話だけれど、日本とアメリカのそれぞれの代表的な株価指数である日経225(日経平均)とNYダウを比べると、NYダウの成長力が圧倒的!」と続けるCさん。

「この30年間でNYダウは約12倍になった。一方の日経225は今年何度か3万円台を回復したが、これは実に31年ぶりのこと。つまり、やっと30年前の水準に戻った状況。日本はこの先人口が減少していくし、今後どれだけ成長していくのかと言われると疑問」と説明します。

たしかにアメリカの場合は、多少のアップダウンはあれど長い目で見ると株価指数はずっと右肩上がりです。一方、日本の場合は経済成長を実感できず、将来に不安を感じる人も少なくないのではないでしょうか。

もちろんアメリカにしても不安がゼロではありませんが、今の米国株人気を見ると、アメリカは多くの問題を抱えながらも成長していく力があると考える人が多いのでしょう。

高配当銘柄がウレシイ

やはりネット証券勤務で30代のDさんは「アメリカの株は高配当銘柄が多いのがうれしい。アメリカには株主優待がない代わりに、配当で株主還元をするという文化がある」と話します。

「『配当貴族』という長期にわたって毎年増配している企業もあって、長期保有する妙味があるというか…。もちろん株主優待を楽しみたくて日本株式を買うというのもアリだし、配当を楽しみに米国株式を買うのもアリ。自分の好みに合わせて選ぶのがいいと思う」と話します。