最近、個人投資家の間で米国株式ブームが来ているという報道を目にすることがあるのではないでしょうか。

これまでは日本企業の株を取引することが一般的と思われていましたが、最近ではネット証券を利用して米国株に投資する人が増えていると言われています。実際、2020年の楽天証券の米国株式サービスでは、約定件数が前年比11倍、取引する顧客数が前年比5倍になっているという報告もあります。

そこで今回は、証券会社で働く4人に日本株式と米国株式の違いについて聞いてみました。最近の米国株式ブームを見て「米国株投資を始めてみようか」と思っている人は参考にしてみてください。

少額で株が買える

ネット証券勤務で20代のAさんは、少額で株が買えることが米国株式の何よりの魅力だと言います。

「日本株は1単元100株で、1単元からの購入が一般的。つまり、1株1000円の株があったら1000円x100株で10万円から購入するのが普通だけれど、アメリカ株は1株から購入できる。日本株でも、単元未満株と言って基本の1単元以下で購入できる仕組みを用意している証券会社もあるが、それだと手数料がかなり割高になる」とのこと。

少額で購入できるというのは個人投資家にとっては非常に大きなメリット。中でも、手元資金が少ない若年層の個人投資家が、このメリットを利用して米国株投資を始めるケースが目立つと言います。

実際、まだ経験が少ないので少額から株式投資を始めたいという人にとって、100株からしか購入できない日本株は少しハードルが高いのかもしれません。