近年、世界的に植物由来の代替食品への関心が高まり、市場が拡大しています。筆者が暮らすニュージーランドでも、市場調査会社のコルマー・ブラントンが2019年に発表した調査書「ベター・フューチャー」で、人口の3人に1人が肉の摂取量を減らしていることが示されています。

このような食生活の変化は、ほかの分野でも見られます。たとえば、酪農製品。生乳やA2ミルクなどが登場し、牛乳が話題を呼んだ時期もありましたが、今、注目されているのは、ソイ(大豆)やアーモンドなどに代表される植物性ミルクです。

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バラエティ豊かな植物性ミルクがニュージーランド人の食生活に浸透しつつある中、日本を含むアジア市場限定の植物性ミルクが誕生しました。原材料は日本人にもお馴染みの野菜です。

日本で輸入量が多いニュージーランド産かぼちゃ

ニュージーランドで誕生したのは、原材料にかぼちゃを使った「カボチャミルク」です。

ニュージーランド産のかぼちゃの一番の輸出先は日本であり、日本市場に出回る輸入かぼちゃで最も多いのは、ニュージーランドのものだそうです。日本での全輸入量に対してニュージーランド産が占める割合は64%。続くメキシコの32%を大きく引き離しています。

ニュージーランドのかぼちゃの産地といえば、北島の東海岸に位置するキズボーン、ホークスベイ地方です。暖かく、日照時間が長いのが同地方の気候の特徴。かぼちゃの生育には、ぴったりの条件がそろっています。

2019年・2020年には、28の農家が8万7000トンのかぼちゃを収穫しています。一方、2020年に日本がニュージーランドから輸入した量は6万トン近くに及びます。単純計算すると、ニュージーランドの収穫量の約4分の3が、日本に送り出されていることになります。