みなさんは、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」や、日本年金機構の「ねんきんネット」などで自分が将来受け取れる年金額を確認されたことはありますでしょうか。
将来的に受け取れる年金額に不安を覚え、公的年金だけで生計を立てていくのは難しそうだと不安を覚える人が加入を検討しているのが、私的年金のiDeCo(イデコ)なのです。
iDeCoは、自分自身が将来受けとれる「年金を自分で作っていく制度」ともいえるため、今、個人型確定拠出年金「iDeCo」を検討している人が増えています。
本日は、普段マネーセミナーの講師やマネープランニングのアドバイザーをしている私からiDeCoの始め方をわかりやすく解説していきたいと思います。
まずはiDeCoを知ろう
iDeCoは前項でもお伝えしたとおり、自分で自分の年金を作る私的年金の制度です。
具体的には、自分で掛金を拠出し、ご自分で運用商品を選んで掛金を運用していき、 掛金とその運用益との合計額を将来の年金として受け取ることができます。
運用できる金融商品は、定期預金・保険商品・投資信託の中から選べます。
まずはiDeCoを始めた場合のメリットを3つ見ていきましょう。
1つ目のメリットは、「毎月の掛金が全額所得控除になり、節税できる」という点です。
どのくらい節税できるかは、年齢や収入により違いもありますので、iDeCoの国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト」で節税シミュレーションをしてみるとよいですね。
2つ目のメリットは、「運用して利益が出た場合、その利益を非課税で再投資できる」という点です。
通常の投資の場合、利益に対して20.315%の税金がかかりますので、利益から税金を引かれることなく再投資できるというのはメリットが大きいですね。
3つ目のメリットは、「受取時も大きな控除を受けられる」という点です。
iDeCoは積み上げていった結果、老後に年金か一時金で受け取ることができますが、年金の場合は公的年金等控除、一時金の場合は退職所得控除の対象となります。
以上の点から、iDeCoは掛け金で節税でき、利益が出た場合も非課税、受取時も税金が優遇される、というたくさんのメリットがあるという制度と言えます。