70代の「貯蓄額」はどのくらい？
次は70代の貯蓄額を、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査［二人以上世帯調査］（令和2年）」を参考にみていきます。
70歳代以上・二人以上世帯の金融資産保有額
（金融資産非保有世帯を含む）
平均：1786万円
中央値：1000万円
※平均は超富裕層などの影響を受け大きく変動するため、数値を順に並び替えたとき、真ん中に該当する「中央値」が実態に近いでしょう。
70歳以上世帯・金融資産保有額分布
金融資産非保有：18.6％・100万円未満：4.3％・100～200万円未満：4.1％
200～300万円未満：2.6％・300～400万円未満：3.0％・400～500万円未満：2.6％
500～700万円未満：6.5％・700～1000万円未満：6.3％・1000～1500万円未満：11.9％
1500～2000万円未満：8.0％・2000～3000万円未満：10.4％・3000万円以上：19.0％
無回答：2.6％
70歳以上世帯・種類別金融商品保有額
◆金融資産保有額：1786万円◆
内訳
- 預貯金：921万円
- 金銭信託：4万円
- 生命保険：333万円
- 損害保険：49万円
- 個人年金保険：65万円
- 債券：35万円
- 株式：226万円
- 投資信託：129万円
- 財形貯蓄：14万円
- その他金融商品：9万円
貯蓄が「０」の世帯が約20％存在する点からも、70代の貯蓄額は中央値の1000万円を目安に考えた方が良さそうですね。
次に、この「1000万円」と前述の平均的な年金額で、70代の老後30年生活が成り立つのか確認します。
