とある海外の研究によると、2007年に日本で生まれた子どもたちは、50%の確率で107歳まで生きると発表されています。まさに人生の3分の1が老後となる時代に。
延長雇用も終え本格的に老後生活が始まる70代ですが、長いセカンドライフに向けてどのくらいの資産が必要となるのでしょうか。今の70代の「年金・貯蓄」事情をもとに、確認していきましょう。
17年間都市銀行にて、年金や相続などの資産運用業務に携わってきた筆者より解説します。
70代「年金額」はどのくらい?
さっそく、年金制度の1階部分となる「国民年金」と、2階部分の「厚生年金」の年金額を見ていきます。
厚生労働省年金局の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、年齢ごとの平均月額を抜粋します。
国民年金 平均年金月額
- 70歳:5万6947円
- 71歳:5万6902円
- 72歳:5万6716円
- 73歳:5万6522円
- 74歳:5万6085円
- 75歳:5万6056円
- 76歳:5万5735円
- 77歳:5万5514円
- 78歳:5万5366円
- 79歳:5万7052円
厚生年金保険(第1号)平均年金月額
※国民年金の平均月額を含む
- 70歳:14万7292円
- 71歳:14万6568円
- 72歳:14万5757円
- 73歳:14万5367円
- 74歳:14万7330円
- 75歳:14万7957円
- 76歳:14万9693円
- 77歳:15万1924円
- 78歳:15万4127円
- 79歳:15万6714円
70代の平均年金月額は、国民年金5万6290円、厚生年金14万9273円となります。