コロナ禍でネット通販の利用が増えていますが、実際に手にしてみるとサイズやイメージが合わないことも珍しくありません。返品できなかったり手数料がかかってしまったりするケースも多いため、ネットでの購入には注意が必要です。

では、どのような場合に返品送料がかかるのか、負担せずに済ませることはできるのかなど、返品のルールについて解説します。

トラブルが多いため法律で「返品規定」がある

ステイホームによりネット通販を使う回数が増えると、返品するケースも多くなると思います。商品を実際に確認できない通販には返品がつきものともいえますが、いつでも何でも返品できるというわけではありません。

ネットを含む「通信販売」では返品トラブルが目立つことから、法律により「返品規定」としてルールが決められているのです。商品の注文前に覚えておくと、困ったり損したりせずに済みます。

初めに知っておきたいのは、ネットに限らず通販には「クーリングオフ」が適用されないということです。

クーリングオフは一定の期間内ならば無条件で契約の申し込みを撤回したり契約を解除したりできる制度ですが、通販にはありません。営業行為を突然受ける訪問販売や電話での勧誘販売とは違い、通販には“不意打ち性”がないというのがその理由です。