傷病手当金「精神および行動の障害」3割に
全国健康保険協会の傷病手当金の状況を見ると、「傷病手当金の受給原因」で最も多いのが「精神および行動の障害」です。全体の31.30%と、約3割がメンタルの問題に起因しています。そのほかの病気での受給は年々減っている傾向にあるにもかかわらず、「精神および行動の障害」は増えているのです。
傷病手当金の受給期間は平均164.59日(約5.5カ月)ですが、「精神および行動の障害」の受給期間については、204.25日と長期にわたっています。
また、「傷病手当金の受給原因」の2番目に多いのは「新生物」がんです。
国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院によると、AYA世代といわれる15歳から39歳でがんに罹る人は増加傾向に。年間約2万人のAYA世代の方が、新たにがんの診断を受けるとされています。
がんの場合、特に治療費がかかります。休職中の手取りの大幅ダウンのなか、治療費を払うのはとても不安ではないでしょうか。
復職後は、残業ができない、職種の配置転換などでそれまでの収入を取り戻すまでに時間がかかるリスクも考えられます。こうなると国の保険だけでは少し心配がありますね。ここで民間の保険の重要性が分かる方も多いのではないでしょうか。
今回の二つのケース場合、医療保険と就業不能保険などを検討されるといいでしょう。商品によって条件が違いますので必ず内容は確認するようにしてください。