「親権は当然母親」になるわけではない
最後に、お金そのものではないですが知っておきたいのが親権のことです。
離婚の際、子どもがいると重要になるのが親権です。子どもが小さければ基本的に母親に親権がいくことになることが多いですが、収入のめどがなく生活力がない、浮気など離婚の有責配偶者に該当する、パートナーや子どもを虐待している、などの理由で父親が親権をもつケースもあります。
子どもを連れて離婚したいと考えている場合、自分に離婚原因をつくらず、生活力をつけておくことが失敗しないための準備になります。
まとめ
FPとして離婚する前に知っておきたいことを相談者に伝えると、
- 夫のおかげでどれだけ社会保険の負担が少なくなっているかを知った
- 老後夫婦で年金をもらえば生活しやすくなることがわかった
- あらためて夫婦のあり方を考えることで初心を思い出した
となり、夫婦の仲がまた良くなったというケースも数多くあります。
冒頭に述べたように、離婚はしっかり準備しておかないと後々お金で苦労することになってしまうかもしれません。それでも、結婚生活を続けることで自分自身が嫌いになりそうとか、暴力を受けてしんどいということがあれば、離婚は前向きな選択になります。決して離婚は負け組ではありません。
妻でもママでもなく。自分らしく輝き続けられる人生を歩んでいきましょう。
参考資料
平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告(厚生労働省)
FP For You 代表 稲村 優貴子