退職金だけでは不安。老後にどのように備えるか
それでは、どのように老後に向けて備えていけば良いのでしょうか。今から始められる方法は、以下の2点です。
① 生活費を見直す
老後も現役時代の生活水準をキープしたいと考える人は多いものです。老後の資金計画を立てる際には、現在の家計の支出入をしっかりと把握しておくことも欠かせません。
生活費を見直すことは、老後の資金計画だけでなく、現在の家計のムダを洗い出すためにも役立つでしょう。
② 資産を拡大させる方法を考える
収入額を増やす以外にも、資産を拡大させる方法がないかどうか検討してみましょう。
近年では、「つみたてNISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)など、少額からコツコツと資産形成ができる制度も、以前に比べて充実しています。
資産を拡大させるために「自分で収入を得るだけでなく、お金にも働いてもらう」という視点を取り入れることが、将来の資産形成のカギになってくるのではないでしょうか。
退職金だけではなく、資産運用も視野に
最近では、無料のマネーセミナーや相談会なども数多く開催されており、多くの人にとって資産運用がより身近になってきたように思います。働く世代向けのオンラインセミナーなどもお勧めです。
そういった機会を活用して、老後の疑問や心配事をについて情報を集めてみることから始めてみませんか。
参考資料
- 金融庁「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書『高齢社会における資産形成・管理』」
- LIFULL介護「老人ホームの費用相場」
- 総務省「令和2年地方公務員給与の実態」
- 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況 退職給付(一時金・年金)の支給実態」
岡崎 泰輔