年金のほかに、私的年金や貯蓄の準備を

年金額の分布と天引きされる内容をみてきましたが、いかかでしょうか? 年金から天引きされるものに関しては、意外に盲点かもしれません。「天引きされたらもっと老後資金の余裕がなくなる」と不安に感じられた方もいるでしょう。

先程の受給額は今のシニア世代のものである、という点も考えておきたいところ。少子高齢化の影響もあり、今の現役世代が受給する頃には、年金額がさらに減る可能性があるといわれています。現代のシニアよりも、私たち現役世代は自分で老後資金を用意する必要は高いといえそうですね。

現役世代や老後も含めてできる老後資金の対策として、以下のような方法があります。

  • 本業や副業などで、定年後も働き続ける
  • 預貯金を貯める
  • 私的年金を準備する
  • 資産運用を行う

働き続けてできるだけ収入を得るのも一つ。今からできる対策として、預貯金やiDeco(個人型確定拠出年金)などの私的年金で準備するのも一つです。また、「お金に働いてもらう」手段として、資産運用を活用するのもいいでしょう。

資産運用にもさまざまな方法がありますが、毎月コツコツと積み立てて長期に運用を行うことでリスクを抑えることも可能です。投資先についても、一つに絞るのではなく分散することでリスクを抑えられるでしょう。仕事や貯金以外に、「お金を増やす手段」として資産運用ができると安心感にも繋がります。

ただ大切なお金のことですから、ちゃんと調べてから始めたいですよね。本やネットで学ぶのはもちろん、無料動画を見たり、今の時代だからこそオンラインのセミナーなどに参加したりして、理解を深めてはいかがでしょうか。

参考資料