家族の未来に向けた「お金の計画」

30代世帯のお金事情や、住宅ローン返済中の世帯の家族のすがたなどを眺めてきました。

勤め先で重要なポジションを任され始めたり、将来を見据えたキャリアアップに挑戦したり……という機会も増える時期。同時に結婚や子育てなどの私的な経験を通じて大人としての責任を痛感している人も多いでしょう。

ご自身のキャリアや家族の成長に軸足をおきつつ、長期的な目線で貯蓄目標を立てる好機であるともいえそうです。

住宅ローンや子育て費用が家計を圧迫する時期ではありますが、家計簿をしっかりつけて収支を把握し、給与天引きや学資保険など強制力のある方法なども活用しながら、貯蓄を増やしていきましょう。

効率良く資産を育てるためには、預貯金以外に資産運用をとりいれることも有効です。つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などを活用した、少額からのつみたて投資などは取り組みやすい方法かもしれません。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]「用語の解説」によると、
「ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。なお,貯蓄は世帯全体の貯蓄であり,また,個人営業世帯などの貯蓄には家計用のほか事業用も含める」とあります。

参考資料