どうする?②介護が必要になったら

親が要介護の状態になったらどうするか、という点も事前に話し合っておきましょう。介護はお金だけの問題ではありません。

親が在宅介護を希望しても、子の状況からみて叶わないと判断したら、しっかりその旨を伝えるべきです。また介護施設に入る場合は、その資金はどこから出すのか、いくらまで出せるのかなど、いざその時がきて慌てることがないように、今から確認しておきましょう。

公益財団法人生命保険文化センターが行った介護に関する調査(※)によると、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)の平均額は、一時費用(住宅改造や介護用ベッドの購入などの合計)が69万円、月々の費用が7万8000円。

また、介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)の平均は4年7カ月となっています。

これらの平均値から、(月々の費用)×(介護期間)+(一時費用)を計算してみると、494万1000円になりました。介護費用として約500万円は必要ということです。

※生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年度)