今の日本は人生100年時代と言われていますが、年々、生きるためのコストは高くなっていっていると感じます。
長生きをすればするほど生きるために必要なお金は多くなるものの、恐らく今の中年層は支払った分の半分程度の年金しか受け取ることができないでしょう。なぜなら、年金の受け取り開始年齢は70歳、75歳・・・と、どんどん引き上がっていくことが予想されているからです。
また、最近はコロナ禍による将来不安から多くの方が投資に興味を持ち始めているといいますが、それもごく自然な流れであると思います。実際、投資信託協会が今年3月に発表した「投資信託に関するアンケート調査報告書-2020年」でも、20代〜40代の投資信託保有率が前年比で増加しています。
しかし、「投資に興味はあるけれど、なかなか最初の一歩を踏み出せない・・・」という方もいらっしゃるでしょう。そこで、前回の記事「長生きしたいなら貯金はするな! なぜ貯金頼みでは損してしまうのか」では、貯金一択ではお金が減ってしまう理由や、なぜ今すぐ投資を始めるべきなのかについて解説しました。
それに続く今回は、大切なお金をどこに置いておくのが良いのか、はたまた、どんな投資をすれば資産を守ることができるのかを具体的に解説したいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
投資初心者は、まず積み立て投資から
最初に答えを言ってしまうと、投資初心者はまず積み立て投資を始めてみるのが良いでしょう。
ただ、銀行に預けるお金はゼロではなく、生活費3カ月分程度を残しておきましょう。多くても6カ月分もあれば大丈夫でしょう。現役世代なら毎月の給料も入ってきますし、特に大きな買い物をしない限りは、それくらいのお金を銀行に残しておけば十分だと思います。
それ以外の余剰金に関しては、ネット証券口座を開設してそこに預け、運用します。具体的な投資法に関しては、毎月一定額を自動的に積み立て投資するのが良いと思います。投資先としては全世界株式やS&P500、日経225などのインデックス型のETFを検討してみるのがおすすめです。
現在のように世界中の株式市場がポジティブな傾向にある時は、高配当株や高分配金ETFなどへ投資をしたくなりがちです。流行りのビットコイン投資に興味がある方も多いかもしれません。