第3の理由は、相続税の評価が資産額のざっくり2分の1になるということです。
株などの金融資産は、時価で相続財産が評価されてしまいます。たとえば、1億円の金融資産があれば1億円に対して相続税がかかってくるということです。しかし、不動産の場合はざっくり半分の相続評価になるので、かなり相続税が節税できるのです。
最後、第4の理由は、不動産はインフレヘッジにもデフレヘッジにもなるということです。
前回の記事でインフレになると現金の価値は下がるということを説明しましたが、不動産はインフレと同時にその価値も上がるので、資産価値を保全することができます。
さらに、もしローンなどの借金があれば、インフレによって実質的にローンの額も目減りするというメリットがあります。デフレになった場合でも、家賃がただちに下がることはありえませんし、収入が一気に途絶えてしまうこともありません。
以上の理由から、収益不動産はインフレにもデフレにも強いということが言えるのです。
おわりに
このように、収益不動産は私たちが長生きするリスクに対して収入面など数多くの不安を解消してくれる最強の資産になると思います。積立投資によって紙の資産を増やしたら、最終的には収益不動産を購入するというのが資産運用のゴールとなってくるでしょう。
今の日本で貯金一択では、資産は目減りしていく一方です。生活費以外のお金を安全に運用することを、この機会にぜひ検討してみてください。
参考資料
投資信託に関するアンケート調査報告書-2020年(一般社団法人 投資信託協会)