居酒屋を除き外食店の経営環境は底打ちか?

一般社団法人日本フードサービス協会の調査は7月までであり、緊急事態宣言が本格的に全国的に広がった8月の数字はまだ出ていません。しかし4月から同協会の会員企業全体の売上は対前年同月比プラスで推移しており、アルコールの提供が中心の居酒屋を除けば、コロナ禍の厳しい状況は底打ちしつつあります。

実際にサイゼリヤもFS協会の調査と同様の推移を見せています。更にデリバリーサービスの活用などにより、一部外食店ではコロナ禍を上回る業態も現れました。アルコールの提供をメインとする居酒屋の苦戦は継続中ですが、外食業界ではアフターコロナに向けて新たな動きが生じているといえるでしょう。

既にコロナ禍前の売上を超えた洋風ファーストフードに続く業態が表れるのか、今後のFS協会の調査や外食業界の行方が注目されます。

参考資料

石井 僚一