サイゼリヤが通期予想を修正、月次売上の回復が続くなどFS協会の調査に近い推移に

ファーストフード業態の浮上が見える2021年7月となりましたが、サイゼリヤ<7581>は7月に通期予想の修正を行いました。

2021年8月期 

  • 売上高:1265億円(1325億円)
  • 営業利益:▲25億円(▲7億円)
  • 経常利益:50億円(30億円)
  • 当期純利益:32億円(10億円)

※()内は修正前

通期で増収を見込んだものの7月の緊急事態宣言などの発出により、前期並みの売上高(2020年8月期売上高1268億円)に留まる予想に修正され、営業利益は下方修正されました。一方で協力金の上積みが予想されるため(営業外利益にて計上)、経常利益は上方修正されています。

またサイゼリヤの月次売上高の推移を見ると、4月以降の売上高は対前年同月比でプラスを維持して7月も103.4%であり、FS協会の数字と同様の傾向にあります。また7月の客数は105.1%で客単価が98.4%となりました。首都圏などでの緊急事態宣言でアルコールを提供できないことの影響か客単価はマイナスとなったものの、客数のプラスが全体を押し上げた格好です。