育児中の女性の仕事に関する大きな悩みの一つが、扶養を外れるかどうか。育児や家事と両立できるか悩んだり、働き損にならないか計算したりする方も多いでしょう。

扶養に関するメリットともデメリットとも言われるのが、社会保険の加入です。扶養内であれば社会保険料を支払う必要がないけれど、将来の年金は少なくなる点が悩みどころですよね。

厚生年金の場合、加入月数や収入に応じて将来受け取れる年金額が異なります。女性は育児や介護で仕事を辞めたり、扶養内でのパートを長く続けたりする方も多いので、どうしても年金額が低くなりがちです。

具体的に今のシニア世代は、いくら厚生年金を受給しているのでしょうか。分布図を見ながら、女性の厚生年金について考えましょう。

国民年金と厚生年金、何が違う?

年金については、なんとなく把握しているだけという方も多いかもしれませんね。まずは国民年金と厚生年金の違いをおさらいしましょう。

日本の年金は「2階建て」と言われており、1階部分が国民年金で、2階部分が厚生年金です。

自営業やフリーランス、専業主婦や扶養内パートの方は「国民年金」。会社員や公務員、またパートでも会社の規模によっては一定の基準を満たせば「厚生年金」に加入できます。