「みんなの食費」ひと月いくら?

どの世代でも、消費支出のなかで最も多くを占めているのが、食費です。

「我が家は住居費が一番高いけど?」とちょっと違和感を感じた方も多いでしょう。

実はこの家計調査の「住居費」平均額(全世代)は1万7365円です。もちろん家賃相場には地域差もありますが、賃貸派の方から見るとかなり少ない金額かもしれません。

「住居費」がこの金額となるのは、家賃の低い給与住宅(社宅)なども含めた金額だからです。また、住宅ローンの返済額については消費支出には含まれない点も注意が必要でしょう。

では、ここからが本題です。みんなの「食費事情」を見ていきましょう!

年齢別「みんなの食費」毎月いくら?

平均:7万6440円

  • ~29歳:5万7747円
  • 30~39歳:7万1438円
  • 40~49歳:8万3248万円
  • 50~59歳:8万2673円
  • 60~64歳:8万146円
  • 65~79歳:7万7893円
  • 70~74歳:7万3924円
  • 75~79歳:7万290円
  • 80~84歳:6万4866円
  • 85歳~:6万3244円

もっとも高いのは、40代、その次が僅差で50代です。20代は5万円台と、やや少なめですが、まだ子どもがいない、いても小さい世帯が多いのかもしれません。

支出が多いのは、1位「調理食品」、2位「野菜・海藻」

すべての世代の平均値でみると、食費の中でも多く支出しているのが、「調理食品」、続いて「野菜・海藻」です。

みんなの「調理食品」支出額

調理食品とはお弁当やおにぎり、お惣菜、冷凍食品などを指します。

平均:1万757円

  • ~29歳:7836円
  • 30~39歳:9331円
  • 40~49歳:1万987円
  • 50~59歳:1万2365円
  • 60~64歳:1万1714円
  • 65~79歳:1万810円
  • 70~74歳:1万459円
  • 75~79歳:9753円
  • 80~84歳:9474円
  • 85歳~:1万544円

コロナ禍で家族の在宅時間が増え、ついつい冷凍食品やコンビニ弁当に頼りがちな筆者も、この平均を押し上げている一人であることは間違いないようですね、ハイ。

ここでは50代がもっとも高くなっています。高齢世帯をみると、70代後半では1万円をきっていますが、80代になると上がっています。歳を重ねると、調理の手間がかからず、火を使わずに食べられるものを購入したいと考える世帯が増えるのかもしれませんね。