また、新築の区分マンション投資は、50代、60代に限らず絶対にやってはいけません。

なぜなら、デベロッパーが販売している新築物件の表面利回りは非常に低いからです。ローンや管理費を支払った後の実質利回りで見れば1%以下の場合も多く、不動産投資としての運用効率が悪いのです。

50代、60代の方は、退職後などの「比較的近い将来に使えるお金が欲しい」と思っている方が多いと思いますが、新築の不動産投資でそれを叶えるのは不可能に近いのです。

わからないものに投資をしてはいけない

これも50代、60代に限った話ではありませんが、不動産投資に失敗する人の特徴として「よくわからないものに投資をしている」という点が挙げられます。

たとえば、女性専用のシェアハウス「かぼちゃの馬車」で失敗した人たちは誰もがこのパターンですし、新築区分マンションや出来合いの新築アパートに投資する人も、大抵は「よくわからない」まま投資をしています。なお、「かぼちゃの馬車」で投資家が騙されたからくりについては、ウラケン不動産で詳しく解説しています。

不動産業界は「コンサルタント」を自称する専門家もどきが、実は質の悪い不動産セールスマンだった・・・ということが非常に多い世界です。結局は自分でしっかりと勉強して、自分の理解できる範囲内のものに投資するのが一番ということです。

おわりに

以上、50代、60代がやってはいけない不動産投資について見てきました。

投資を始めるなら、できるだけ若いうちに始めるのが理想的です。なぜなら、若ければ若いほど失敗した場合でもリカバリーができますので、より高いリスクを取ることができるからです。

では、50代、60代の方は不動産投資を始められないのか?というと、そんなことはありません。50代、60代であっても、狙うべき物件や目指すべきリターンをしっかり定めてから投資をすれば、成果を出すことは十分可能です。

次回は、50代、60代で不動産投資を始めたいという方におすすめの投資法について解説したいと思います。どうぞお楽しみに。

浦田 健