年収600万台世帯の実態。「負債」はいくらある?

つづいて、負債の部をみてみましょう。

平均貯蓄額1200万と、しっかりお金を貯められている年収600万円世帯ですが、「これだけの貯蓄があるなら負債なんてないだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、負債には住宅ローンも含まれるため、持ち家の方の場合「貯蓄も負債も両方ある」というご家庭が一般的です。

年収600万台世帯(勤労者世帯)の負債額はいくらなのか見ていきましょう。

■年収600万~650万円世帯

平均負債額:930万円
・うち「住宅・土地のための負債」:874万円

■年収650万~700万円世帯

平均負債額:920万円
・うち「住宅・土地のための負債」:861万円

年収600万世帯の負債はおよそ900万円ということがわかりました。
そのうちほとんどは「住宅・土地のための負債」でした。

約1200万円の貯蓄に対し、900万円の負債残高ですので、純粋な貯蓄と呼べるのは300万円という計算になります。

たとえば、住宅ローンの場合は団体信用保険や民間の保険商品にしっかり加入していれば、健康上のアクシデントで収入が維持できないケースに対応できる可能性が高いでしょう。

一方、失業や転職等による収入ダウンは、公的な失業保険で一定期間の援助は受けられますが何十年とある住宅ローンの返済期間でも安心というわけにはいきません。

そんな時には貯蓄を負債返済に回していく必要があるため、負債が残る状態では純粋な貯蓄と呼べない一面があるのです。