年収600万円世帯「いまの収入と年金収入の差額はいくら?」
45歳時点で年収が約650万円の場合、将来受給できる老齢厚生年金は月額16.1万円程度と考えられます。
この老後の年金からは、社会保険料として健康保険料や介護保険料、収入によっては住民税や所得税が差し引かれることもあります。
そのため、手取りでは年金受給額から数万円少ない金額になるという落とし穴には注意が必要です。
また、現時点での年収600万円世帯の平均給与月額は約43万円(手取り約35万円)のため、推測できる年金収入との差額は月19万円ほどという計算になります。
いまと同じ生活水準を維持するためには不足分を現役時代の貯蓄で補う必要があるのですが、仮に老後を65歳~90歳までと考えると、約6000万円の貯蓄が必要です。
この「実際の老後資金の赤字がいくらになるのか」は十人十色、三者三様です。
自分の貯蓄ペースだけでは老後資金に足りないかもしれないと不安に感じるは、資産運用に目をむけてみることをおすすめします。老後までの時間をうまく使い、安心できるだけの貯蓄を作っていきましょう。
参考資料
- 国税庁 「令和元年給与階級別の総括表」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」第8-2表
- 男女共同参画局 「共同参画」2002年9月号
- LIMO「年収600万円台「いわゆる中流家庭」貯蓄・負債の平均いくら?」熊谷良子
尾崎 絵実