年金だけで老後の生活は大丈夫?
ここまでのデータをふまえ、老後の生活を年金だけに頼る、ということは難しいと感じられた方が多いのではないでしょうか。
特に国民年金だけを受給する場合は、早い段階で付加保険料の納付や国民年金基金の加入など、自力で年金月額を増やす必要があるかもしれません。
また、国民年金よりは手厚い受給額だった厚生年金受給者の方も、これからの働き方によっては受け取れる年金額がどうなるかはわかりません。
いずれにしても「自助努力」で老後資金の準備をしていく必要があると言えるのではないでしょうか。
老後の生活費は「自分でつくる」
ここまでの話をふまえ、「いまから貯金をしなければ!」と考えた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、低金利時代と呼ばれるいま、預貯金で漠然とお金を持ち続けていても、受け取る金利はほんのわずか。お金を「増やす」ことには繋がりにくいといえるでしょう。
そこでぜひ視野に入れていただきたいのが「お金に働いてもらう」という発想、つまり「資産運用」のスタートです。
退職金や公的な年金だけに頼らず、自助努力で資産を増やしていければ老後の安心につながるでしょう。
資産運用には「長期・分散・積立」という3つのキーワードがあります。
貯蓄とは異なり、資産運用には元本保証はありません。そのため、集中的に投資をするのではなく、リスクを分散しながら積立を長期間で行えるかどうかがカギを握ります。
つまり、時間を味方にできれば、資産運用の結果も期待できる可能性が高まるといえるかもしれませんね。