2021年7月28日(太平洋標準時)に、Facebook社が第2四半期の業績を公開しました。この中で「今後の売上の伸びの鈍化」について言及されていたことがロイターなどの各種メディアで報じられています。
なぜ伸びの鈍化が見込まれるのか、その点について解説します。
広告規制が「逆風」に?
“Facebook Reports Second Quarter 2021 Results”から、Facebook社の業績発表概要をまとめました。
<2021年4月-6月の業績>
総収益(Revenue):290億7700万ドル(対前年同期比+56%)
【内訳】
- 広告:285億8000万ドル(対前年同期比+56%)
- その他:4億9700万ドル(対前年同期比+36%)
当期純利益(Net income):103億9400万ドル(対前年同期比+101%)
<2021年6月のFacebook単体ユーザー数実績>
- 日毎の平均アクティブユーザー数(DAU)…19.1億(対前年比7%増加)
- 月間アクティブユーザー数(MAU)…29億(対前年比7%増加)
収益・純利益・ユーザー数共に対前年比で成長を続けており、これだけを見ると特に問題ないように思われますが、Facebook社は第3・第4四半期では前年同期比の成長率の鈍化を予想しました。
その主な理由として同社は「特に最近のiOSのアップデートをはじめとした広告ターゲティング規制という逆風が強まること」を挙げています。
We continue to expect increased ad targeting headwinds in 2021 from regulatory and platform changes, notably the recent iOS updates, which we expect to have a greater impact in the third quarter compared to the second quarter.
(“Facebook Reports Second Quarter 2021 Results”より引用)