味、口どけ

フタを開けたところ。セブンイレブン『とろけるくちどけ杏仁豆腐』(左)と、ローソン『生杏仁』(右)

それではいよいよ、味わいの違いを見ていきましょう。まずは、ローソン『生杏仁』から…。

「生」という言葉には、「生ビール」「生キャラメル」「生春巻き」…と、なんだか普通よりも美味しそうな謎のシズル感がありますよね。今回の『生杏仁』、セブンイレブン版と比べるとよく分かるのですが、形状を維持できないほどにトロットロ~~なんです。

パッケージにも「商品の特性上、傾けるとこぼれる恐れがありますので、取り扱いにはご注意ください」と注意書きがあるほど。

斜めにすると…不安になるレベルでトロ~っとなります

食べてみますとね、「これぞ口どけ!」と大きな声を出してしまいたくなる食感。しっとりふわふわで、口の中に入れると一瞬で舌の上からこぼれ落ちてしまいます。杏仁の風味や甘みもなかなかでガツンと来るタイプといえましょう。

続いてのセブン『とろけるくちどけ杏仁豆腐』。こちらは、ローソン版と比べると固めタイプ。強引に例えるならば、「プリン」と「ゼリー」の柔らかさを足して2で割ったくらいと申しますか…(?)。口の中に入れても、大切に扱えば形状を保ち続けるレベル。もちろん舌で強引に攻めていけばすぐにいなくなる強度ではあります。

斜めにしても形が大きく崩れることはない

味は牛乳みの強いテイストで、ローソンの杏仁み、クリーミーさの強さと比較するとさっぱり爽やかという雰囲気でしょうか。

原材料

食感や味の違いには、当然のことながら原材料が大きく影響しています。セブンイレブン版の原材料、割合が高いものから見ていくと、「牛乳」、「砂糖」、「杏仁加工品」…と続きます。牛乳の風味が強いさっぱり味にも納得できますね。

一方のローソン版は、割合が高いものから見ていくと、「乳等を主要原料とする食品」(筆者注:複合原材料といいます)が最も多く、続いて「クリーム」「砂糖」「牛乳」…という順番。「乳等を主要原料とする食品」の中身が気になりますが、クリームを多くすることでクリーミーさを出したことが分かりました。カロリーがやや高いのもこのあたりが影響していると思われます。