漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、元保護チンチラの福くん、デグーの棟梁ちゃんというネズミさんたちと一緒に生活しています。祭さんの日課はネズミさんたちの健康チェック(第68話参照)。いつものように確認していたところ、あみだちゃんの身体の異変に気がつきました。「うわっ、毛が抜けてる!」

あみだちゃんのしっぽの付け根あたり。自分では噛めないような場所の毛がごっそり抜けてしまっていたのです。人間の加齢によるものとは異なり、チンチラのそれはカビや細菌、ストレスといった要因で範囲が拡がってしまったり、場合によっては、他の子に伝染してしまうこともあるため、早めに対処をしなくてはいけません。

「そういえば、今日は友人兼ペットシッターのうっちゃん(通称うち:第99話参照)が、お手伝いに来てくれる日だった。」ということを思いだした祭さん。「外は暑いけど、今日は小明神の先生(第54話64話参照)もいるし、うちが来たら病院に行こうか!」と、急いで通院の準備を始めました。

そうこうしているうちに、祭さん宅にうっちゃんが到着。祭さんから事情を聞くと、うっちゃんは、すぐにタクシーを捕まえてくれました。無事病院に到着し、かつて小明神さんを看取ってくださった先生と再会した祭さん。「お久しぶりです。小明神の息子です。」とあみだちゃんを紹介します。

「わあ、小明神ちゃんに似てますね!」というのが先生の第一声。そのあとは、あみだちゃんの毛が抜けている部分を確認し、「ついでにいろいろ診てみましょうか。」と、全体的な検査を提案してくださいました。

そして、諸々の検査の終了後。カビの検査については、福くんの時(第104話参照)同様に少々時間がかかるということだったものの、先生の話では、しっぽの毛が抜けている以外に、あみだちゃんの身体に異常は見られないということ。その後の話し合いで、カビの検査の結果がわかるまでの間は、なるべく通院回数を抑えつつ治療をすすめていこう、ということになりました。