現在、老齢基礎年金と老齢厚生年金は基本的に65歳から支給が始まります。もうすぐ65歳ではじめての年金受給となると、「年金をもらうまでの手続きの流れは?」「確実にもらうためにどう手続きしたらいい?」と疑問に思われる方も多いでしょう。
年金は65歳になったら自動で貰えるわけではなく、「年金請求書」を提出して申請する必要があります。もらって当たり前のイメージがある年金ですが、実は申請制なのですね。中には「うっかり時効になってしまった」というケースもあります。年金は、受給する権利が発生した日から5年が経過すると、時効となり受け取れなくなるのです。
2021年度の老齢基礎年金の支給額は、月額6万5075円。老齢厚生年金の支給額は、厚生年金加入期間や収入により個人差があります。大切な老後のお金ですから、しっかり年金を受給するためにも手続きについて確認しておきましょう。
年金請求書が届いてから、受給開始までの流れ
はじめて老齢年金を請求する場合、日本年金機構より「65歳になる3か月前」に年金請求書が届きます。年金請求書には、ご自身の年金加入記録が記載されています。もれや間違いがある場合は、最寄りの年金事務所へ問い合わせてくださいね。
間違いがなければ、年金請求書の必要事項に記入し、「受給開始年齢の誕生日の前日以降」に添付書類(住民票など)とともに年金事務所へ提出します。
年金請求書を提出してから約1~2カ月後に「年金証書・年金決定通知書」が届きます。さらに1~2ヶ月後、「年金のお支払いのご案内(年金振込通知書・年金支払通知書または年金送金通知書)」が届くと、年金の受け取りがスタートします。
原則、偶数月の15日(15日が土日祝日の場合、その直前の平日)に年金が振り込まれます。65歳になってから、年金受給までには2~5ヶ月ほどかかるので注意しましょう。