注意したい!「年金の時効」は5年
はじめに確認した通り、年金の受給は申請制です。年金の時効は5年となっており、請求の手続きを行わなければ、本来貰えるはずであった年金も受給できません。
「大切な年金を5年間も手続きしないなんて、自分はやらない」と思われるかもしれません。注意したいのが、今は年金の受け取り方が多様化していることです。
たとえば、年金には「繰り下げ受給」があります。これは国民年金や厚生年金の支給を66歳~70歳まで遅らせるもの。繰下げ期間の1ヶ月あたり0.7%、最大で42%年金額が増額され、その増額率は一生変わりません。人生100年時代を前に、利用したいと考える人も増えそうですね。
ただし繰り下げ受給をするには、「老齢基礎年金の権利発生から1年経過した日より後」に、「老齢基礎年金・老齢厚生年金支給繰下げ請求書」を提出する必要があります。原則65歳で老齢基礎年金の権利が発生するので、66歳になってから繰下げ請求書を出す必要があるのです。これを忘れたままでは、時効になってしまうので注意が必要です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆中。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも副編集長として記事を執筆している。3児のひとり親で中学・高校社会科(公民)教員免許保有。趣味は音楽鑑賞と読書(2026年6月26日更新)