退職金が「ある」場合、どのくらい受け取れるのか

では次に、会社員の退職金の平均をみてみましょう。厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査　結果の概況（一時金・年金）の支給実態」を参考にします。

退職者1人平均退職給付額（勤続20年以上かつ45歳以上の退職者）

大学・大学院卒（管理・事務・技術職）

  • 定年：1983万円
  • 会社都合：2156万円
  • 自己都合：1519万円
  • 早期優遇：2326万円

高校卒（管理・事務・技術職）

  • 定年：1618万円
  • 会社都合：1969万円
  • 自己都合：1079万円
  • 早期優遇：2094万円

高校卒（現業職）

  • 定年：1159万円
  • 会社都合：1118万円
  • 自己都合：686万円
  • 早期優遇：1459万円

大学・大学院卒なら、いずれの区分においても、定年まで勤め上げれば、退職金1000万円は超えています。ただし、会社都合や早期優遇以外の理由で退職する場合、2000万円の大台には届かないケースが多いようです。

たとえ同じ金額でも、「少ない」と感じるか「多い」と感じるかは人それぞれですが、会社員の退職金は最終学歴と勤続年数に関連性が見られるといえそうです。