「息子は週に5回、お弁当を持って塾に通います。たまに、お弁当を作りながら涙が出そうになります。育ち盛りで食べ盛り、できたてのご飯を食べさせてあげたいな…と。もちろん頑張っている息子にそんなことは言いませんが。塾がない日は、ついつい息子の好物をたくさん作ってしまいます」(30代/小学5年生の男の子のママ)

「塾のテストの結果が悪く、『こんなに頑張っているのに、もうしんどい、やめたい』と号泣する娘の背中をさすりながら、私も涙があふれてきて…。思わず『もう、受験やめてもいいよ。高校で頑張ったらいいんだよ』と言ってしまいました。でも、娘は、私の言葉で逆に肩の力が抜けたのか、『もう少し頑張る』と。正直、毎日勉強勉強、の娘の姿を見ていると、私が辛くなってしまいますが。努力の先には明るい未来が待っていると信じています」(40代/小学6年生の女の子のママ)

「中学受験をしたい、と娘が宣言。軽い気持ちでOKしたけれど、こんなにも大変なのかと驚愕しています。家計はもちろんですが、毎日勉強、勉強で…。正直、娘のスケジュールを見ていると、母親の自分が心折れそうになれますが、何一つ弱音を吐かずに頑張っている娘。強い子に育ったなぁ、とわが子ながら誇りに思います」(50代/小学5年生の女の子のママ)

おわりに

中学受験は親子でしっかりと目標をひとつにして、二人三脚で挑まなければなりません。子供はもちろん、サポートするママやパパも心が折れそうになる瞬間はたくさんあるでしょう。そう考えると、中学受験とは、いわば「親子の受験」。結果はともあれ、血のにじむような努力の先には必ず得るものがあるはずです。

参考資料

大中 千景