コロナ禍の影響で都心から郊外へ転出する人が多くなっています。総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、2020年に東京23区から転出した人は約36万5000人で、長引くコロナの影響によってその数は増え続けているようです。

では、都心からの転出組は一体どこへ移転しているのでしょうか? 転出組の多くは賃貸から賃貸への移動でしょうから、どこに移転しているかが分かれば、今後、不動産投資の投資エリアを見極める際のヒントにもなると思います。

そこで今回は、「人口が増えている郊外の人気エリア」を取り上げて、その特徴や共通点を解説していきます。ぜひ最後までご覧いただき、今後の不動産投資に役立ててください。

コロナで都心転出が止まらない理由

初めに、なぜコロナで都心転出が止まらないのか、その理由を解説したいと思います。

想像がつく方も多いと思いますが、最大の理由はやはり、テレワーク化の推進によって職場に近い都心に住む必要がなくなった、という点でしょう。

もう1つ理由を挙げるとすれば、給料が減ったために家賃の安い郊外へ移るといったこともあるかもしれません。

東京新聞によると、2021年3月は東京23区すべてで前月よりも人口が減っており、今後さらに東京脱出の動きが加速する可能性があると指摘されています。

また、不動産調査会社の東京カンテイが首都圏のアパート賃料を調べたところ、2020年1月以降、東京都と神奈川県の郊外で、面積の狭い30平米未満の賃料が上昇または横ばいの傾向が見られたということです。

確かに、テレワークが普及して会社に通勤する必要がなくなれば、郊外に引っ越した方が平米あたりの単価も安くなりますので、同じ家賃でも、より広い部屋に住むことができます。その分テレワークもしやすくなるわけですから、首都圏郊外の賃料が上昇傾向にあるというのは納得できますね。

東京郊外の人気エリア:23区からの移転者数で5グループに分類

それでは、東京からの脱出組がどこに移転しているのか、具体的に見ていきましょう。

ここでは東京新聞が独自集計したランキング※を参考に、2020年の1年間で東京23区から移転してきた人の数が多い30の自治体を5つのグループに分けて、その特徴を分析したいと思います(※「東京脱出」した人はどこへ? 2021年4月19日)。