ゆとりある老後を支える大きな収入源が、年金です。「年金は定年後にもらえる」というのは何となく知っていても、具体的にいつから、どんな形でもらえるか、分かっている人はそう多くないでしょう。

そこで今回は、年金について詳しく解説。いつ、どうすれば年金がもらえるのかをみていきます。現役世代の方も、もうすぐ定年を迎える方も、老後の暮らしを支える年金のもらい方について、しっかり学んでいきましょう。

キホンは国民年金と厚生年金の「2階建て構造」

まず、年金制度のキホンを、簡単におさらいします。

日本の年金制度は、国民年金と厚生年金の「2階建て」構造です。

  • 「国民年金」(1階)…日本に住む20歳~60歳未満の全員が加入義務
  • 「厚生年金」(2階)…会社員・公務員などが上乗せで加入

そのうえで、一定の要件を満たせば、下記の年金が支給されることになります。

  • 国民年金のみに加入していた人(自営業・専業主婦など)…老齢基礎年金
  • 厚生年金に加入していた人(会社員など)…老齢基礎年金+老齢厚生年金

老齢基礎年金と老齢厚生年金は、両方とも原則65歳からもらううことができます。

直近、2021年度の老齢基礎年金の支給額は、月額6万5075円でした。

また、老齢厚生年金は、現役世代の収入などで金額が変わります。2018年度の65歳以上の老齢厚生年金の平均は、月14万3761円となっています。