会社に勤めている方であれば、誰もがご存じの「退職金」。
しかし実は、この退職金制度はどこの会社にもあるわけではありません。
私は、今までファイナンシャル・アドバイザーとして、多くのお客様の資産運用に携わってきました。今回は、退職金制度の実態を確認しながら、制度自体がない会社にお勤めの方や、あったとしても退職金が少ない場合の対策についてお伝えしていきたいと思います。
退職金がある会社、ない会社
はじめに、厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」から、退職金制度の導入状況を見ていきましょう。
退職給付(一時金・年金)制度がある企業・・・80.5%
【内訳】
- 退職一時金制度のみ・・・73.3%
- 退職年金制度のみ・・・8.6%
- 両制度併用・・・18.1%
※「退職給付(一時金・年金)制度がある」企業を100とした割合。
退職給付(一時金・年金)制度がない企業・・・19.5%
このように、約2割の企業には退職金制度がないことが分かります。
したがって、ご自身の勤め先に退職金制度があるかどうか、もしあるのならばどのような制度なのか、きちんと把握しておくことは非常に大切なことだと言えるでしょう。