「使わないと損!」国民年金を増やす4つの制度

ここからは、主に国民年金受給者の年金額を増やす方法をご紹介します。

① 付加年金制度を利用する

付加年金は国民年金第1号被保険者(自営業者など)に認められている老齢基礎年金の上乗せ制度です。保険料に月額400円上乗せすると、老齢基礎年金に「200円×付加保険料納付月数」分が上乗せされて支給されます。

例えば、20年間付加保険料を払うと
200円×240カ月=4万8000円
老齢基礎年金に4万8000円(年額)上乗せされた金額を生涯受け取ることができます。

これに対し、払った金額は
400円×240カ月=9万6000円

つまり2年で元がとれる計算です。

 

毎月400円保険料の上乗せを20年続けるだけで、老後、年に5万円近い上乗せ年金を「一生涯」受け取れるわけですから、費用対効果が大きい方法といえるでしょう。

デメリットとしては、物価の変動に対応していないため、インフレになったときに払った保険料分の利益が得られない場合があります。

しかし、人生100年時代といわれる中で、長生きすることの経済的リスクを考えると、年金額を増やすための制度は利用する価値があると思います。