老後の生活設計を考えたとき、「公的年金」をどのくらい受給できそうかは大切なポイントですね。

現役世代のみなさんの中には、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で将来の年金受給額を確認されている方も多いでしょう。

今回は、専業主婦(主夫)のみなさんが老後の年金受給額に不安を感じた時にとれる対策を考えていきます。

「専業主婦(主夫)」と年金の仕組み

実は、専業主婦(主夫)の年金を積み立てていく方式は、配偶者が「国民年金」「厚生年金」どちらに加入しているかによって変わります。

それぞれのケースについて整理しましょう。

配偶者が「国民年金」に加入しているケース

具体的には、配偶者が、自営業・フリーランスなどの「第1号被保険者」だった場合です。

このケースでは夫婦ともに「第1号被保険者」となり、主婦(主夫)の年金保険料は家計から捻出する必要があります。

配偶者が「厚生年金」に加入しているケース

こちらは、配偶者が会社員や公務員などの「第2号被保険者」であった場合ですね。

「第2号被保険者」である配偶者に扶養されている、妻(または夫)は、「第3号被保険者」呼ばれます。

この「第3号被保険者」には年金保険料を納付する義務はありません。年金保険料は配偶者が加入する年金制度が一括して負担します。

年金保険料を納付していませんが、第3号被保険者は「老齢基礎年金」を受給できます。

ここが「サラリーマンの奥さんは優遇されている」といった批判がしばしば起こるポイントではありますが、いったんその話題はおいておき、専業主婦(主夫)の年金を増やすために、何ができるか考えていきます。