65歳になる3カ月前になると、日本年金機構から年金請求書が送られてきます。

年金請求書が届いたらどうしたらいいのか、確認事項や必要書類など、手続き方法を分かりやすく解説します。また、年金請求書の提出から年金の受け取りまでの流れも併せてお伝えします。

年金請求書が届いたら

特別支給の老齢厚生年金の受給権がある人は、その支給開始年齢の3カ月前に、65歳から老齢基礎年金、老齢厚生年金を受給できる人は、65歳の誕生日の3カ月前に、日本年金機構から「年金請求書」が届きます。

年金請求書(見本)

出典:日本年金機構「年金請求書(国民年金・厚生年金保険 老齢給付 事前送付用)(見本)」

 

年金請求書にはあらかじめ、住所、氏名、基礎年金番号、生年月日、年金加入記録が記載されています。これらの記載に間違いがないかを確認します。

年金加入記録は勤務期間と照らし合わせてもれや誤りがないか、しっかりと確認しましょう。訂正する場合は、二重線を引いて訂正し、その右側に事業所の所在地、国民年金の場合は加入当時の住所を記載します。

必要事項を記載する

記入例を参考にして、必要事項を記載します。

【記入例】日本年金機構「年金請求書(国民年金・厚生年金保険 老齢給付 事前送付用)」


前準備として、年金手帳、雇用保険被保険者証、通帳、マイナンバーカードなどを手元に揃えておくとスムーズです。

配偶者がいる場合は配偶者の個人番号と基礎年金番号、扶養している子がいる場合は子の個人番号も必要なので、そちらもあわせて準備しておきましょう。

必要書類を準備する

提出の際に必要な書類を準備します。

<すべての人に必要な書類など>

■戸籍謄本、戸籍抄本、戸籍の記載事項証明、住民票、住民票の記載事項証明書のいずれか
■受取先金融機関の通帳等(本人名義)
■印鑑(認印可)

<厚生年金の加入期間が20年以上で配偶者または18歳未満の子がいる人>

■戸籍謄本(記載事項証明書)
■世帯全員の住民票の写し※
■配偶者の収入が確認できる書類※
■子の収入が確認できる書類※

<厚生年金の加入期間が20年未満で配偶者の厚生年金の加入期間が20年以上の人>

■戸籍謄本(記載事項証明書)
■世帯全員の住民票の写し※
■請求者の収入が確認できる書類※

※印の書類は、マイナンバーを記入することで添付を省略できます。

<その他状況によって必要な書類など>

■年金手帳
基礎年金番号以外の年金手帳を持っている人

■雇用保険被保険者証
雇用保険に加入したことがある人

■年金加入期間確認通知書
共済組合に加入していた期間がある人

■年金証書
他の公的年金から年金を受けている人(配偶者を含む)

■医師または歯科医師の診断書
1級または2級の障害の状態にある子がいる人

■合算対象期間が確認できる書類
保険料納付済期間・保険料免除期間を合算して25年未満の人