年金請求書は、「いつ」「どこに」提出すればいいの?

提出は誕生日がきてから

年金請求書は誕生日の3カ月前に届きますが、受給権が発生するのは受給開始年齢に到達した日(誕生日の前日)からとなります。そのため、年金請求書の提出は受給開始年齢になってから提出します。

その前に提出しても受理してもらえないので注意してください。

また、戸籍・住民票などの必要な書類は、受給権発生日以降に交付されたもので、かつ、年金請求書の提出日において6カ月以内に交付されたものである必要があります。こちらも留意しておきましょう。

年金事務所に提出

年金請求書を必要書類とともに、居住地の年金事務所または街角の年金相談センターに提出します。
※年金が老齢基礎年金のみの人(国民年金第1号被保険者の期間だけの人)は、市区町村の窓口に提出します。

年金の請求をせずに5年を過ぎると、時効によって、5年を過ぎた分の年金が受け取れなくなる場合があるので、忘れずに請求をしましょう。

年金の受け取り

年金請求書を提出してから、約1~2カ月後に「年金証書・年金決定通知書」が送られてきます。「年金決定通知書」には年金受給額などが記載されています。

これらの通知が届いてからさらに1~2カ月後に、年金のお支払いのご案内(年金振込通知書)が届き、指定した金融機関に年金が振り込まれます。

年金は原則、偶数月の15日に2ヵ月分がまとめて振り込まれます。15日が土曜日、日曜日または祝日のときは、その直前の平日となります。

さいごに

年金は時期が来たら自動的に振り込まれるものではありません。受給年齢近くになると送られてくる年金請求書に必要事項を記入し、必要書類を揃えて、受給年齢に達してから提出することで年金を受け取ることができます。

注意点としては、請求書を提出してから2カ月、振り込まれるまでにさらに2カ月かかる場合があるので、4カ月は年金がなくても生活できるプランを立てておきましょう。

さいごに蛇足ですが、年金は2カ月分がまとめて振り込まれるため、「思っていたよりも金額が多いな‥」と思って、ひと月で使ってしまわないように気を付けてくださいね。

参考資料

石倉 博子