生活費を見直すという場合に、ケチケチすることを考える人が多いのですが、その前に大きな支出項目をゼロベースで見直すことが有益だ、と筆者(塚崎公義)は考えています。
大きな支出項目を洗い出す
生活費を見なおす、というと「ビールをやめて発泡酒で我慢する」といった倹約が思いつきますが、倹約よりも先に大きな支出項目について本当に必要か否かをゼロベースで見直す方が有益な場合も多いでしょう。
それで足りない場合には、発泡酒等での我慢も必要かもしれませんが、我慢はストレスを増して贅沢の欲求を高めますし、何よりリバウンドが心配ですからね(笑)。
大きな支出項目を洗い出すだけであれば、家計簿をつける必要はありません。預金通帳の引き落とし項目とクレジットカードの利用明細を見れば、大きな支出項目は見当がつくはずですから。
なお、生活費を見直す作業は、夫婦の協力が不可欠です。気をつけないと、お互いに相手の支出を削減しようという戦闘モードになりがちですが、そうではなく、お互いの老後資金をどう貯めていくかという協調姿勢を心がけましょう。
余談ですが、家計簿をつけること自体には、別の意味があるそうです。支出をするたびに家計簿につけることで、個々の出費に対する節約意識が高まり、無駄な物を買わなくなる、ということのようです。
ダイエットをする際に、毎日体重を量り、食べた物をメモするだけで、食べ物に対する意識が高まって高カロリー食品に手が出なくなる、というのと似ているのだそうです。