まだらテレワークでストレス増加?

まだらテレワークは急増しています。ある民間企業の昨年の調査では、まだらテレワークの実施率は約44%でした。この調査では、全社員出勤が49.9%、全社員テレワークが6.4%、残りがまだらテレワークです。ハダ感覚としてうなずける数値だと思います。

総務省のホームページにも『「まだらテレワーク」時代の企業と組織』というレポートがあります。さまざまな内容が取り上げられていますが、興味深いのはテレワーカーの感じる「不安・孤独感」と、まだらテレワークの相関関係の存在です。

調査結果としては、“テレワーク率/2~3割"で「不安・孤独感」を感じる指数がピークに達しています。テレワーク率が増加するとともに指数は低下し、“テレワーク率/6~10割"で指数は最低値となります。

総務省のレポートでは、「相対剥奪」という概念から、テレワーカーの不安・孤独感を分析しています。この考え方は、問題は個人の『テレワークの状態ではなく、その人の「職場内でのポジション」』が心理に影響しているということです。

たとえば、テレワーカーの「自分は情報・一体感・雑談等を得られていない」という気持ち。それに対して出社者は得られているのではないかという心理。これが“テレワーク率/2~3割"の状況下で不安を最大化するとしています。

結局テレワークの成功はビジネス構造次第か

さらに総務省レポートを見ていきます。レポート後半では、日本型ビジネスの特徴分析になり「強い水平的コーディネーション」や「コーディネーション能力重視の評価」などの話がでてきます。